日本人が馬鹿じゃないってことを証明してほしい

若者への期待

日本人が馬鹿じゃないってことを証明してほしい。


日本には自動車メーカーが10社もある。
世界的に自動車メーカーの統廃合が進む中、ガラパゴス化もいいところだが、市場は国内でなく米国と中国だ。
自動車は部品、素材など産業のすそ野が広く、確かに多くの自動車メーカーがあることが、日本の雇用の多くを支えていることは間違いない。

しかし、彼らは全世界の自動車産業の利益の8割がドイツに持って行かれていることを知っているのだろうか?

労働は美徳である。汗水流して働くことは価値あることである。
雇用は減らしたくない。
しかし日本人の正社員が子育ての時間も取れず長い残照時間働いたり、結婚もできないような低い賃金の非正規労働者の生活の犠牲の上で付加価値の低い車を作り続けることで、日本の少子化は加速している
その一方でドイツ人は5時までしか働かず、時間単価にして日本全体の倍の付加価値を生産している。

この違いに気が付いて、いい加減ボリュームセグメント・ターゲットの馬鹿げた横並び経営から脱却すべきだ
日本の経営者には思考能力がないのか?
なぜ考えないのか?
教育を変えないと誰も変革を始めないのか?

なぜ労働者の賃金が上がらないのか?ということに関しては、長濵利廣が「r>gの本当の意味」(日刊東商工リサーチ)で書いていたことはこの点では正しい。
グローバル化で後進国の安い労働者が車を作れることが分かったから日本国内の同じ労働をする人たちの賃金が下がっている。

そういうことはドイツの車、少なくともベンツやBMWでは起こらない。
付加価値が高いマーケットセグメントを狙ったものだから価格競争にさらされない。
ベンツやBMWやAudiはドイツ人にしか作れない。
ロレックスはスイス人にしか作れない。
これは単なる神話だ。

しかしそのブランド効果のお蔭で、ドイツ人やスイス人は価格競争にさらされず、5時に帰って生活を楽しめるのだ。
(もっともドイツの特殊出生率は1.38と日本並に少子化傾向だが)


ハイブリット自動車、電気自動車、燃料電池車(水素)など確かに日本企業の技術開発力は世界でも群を抜いている。
だが、肝心な点はそこではない。
そこで満足するのは馬鹿だ。
世界の自動車産業の8割の利益を日本に持ち帰るにはどうすべきか?という問いの答えを出すことが一番肝心な点なのだ。
日本企業はベンツ、BMW、VWなど年がら年中故障する車しか作れない国に収益、生産性で完全に負けている、ということを自覚して、出直さなければならない。

いったいいつまでボリュームセグメントなのか?
何で横並びばかりなのか?
技術を盗まれたら韓国でも中国でも作れるものではないのか?
今現在たまたま韓国メーカーが落ち目なのは単なる為替の一時的なマジックに過ぎないのではないか?
これらの馬鹿げた経営者を全て首にして、もっとまともな会社を作らないければならない。

もっと収益性をとISSがROE重視経営を主張すると、日本人経営者のやることは、ソニーのように本業を忘れた、東芝のように無理やり数字を作ったりすることぐらいだ。
ROE経営の意味をはき違えている。

先ず、作ることより先にマーケティングであり、知財戦略であり、ブランド戦略であり、「あたま」を使わなければだめだ。


若い人にはもっと「知って」欲しいし、こういうことについて「考えて」もらいたい。



今、スーパーコンピューターよりはるかに重要な国家間技術競争が始まっている
人工知能だ。
米国はGoogle、Apple、Amazonなど資本力で世界中の研究者を吸い寄せていて、圧倒的に優位に立っている。
正直に言ってDeep learningぐらいでどこまでもいけるとはとても思えない。
もっと根本的な技術革新が必要だろう。

自動車の自動運転化で「人間が運転する自動車」は不要な世界が来るかもしれない。
この領域では技術的には「認識」「学習」だけでいい。
自動運転では「人」でも「鹿」でも「自転車」でもそれが動いていて車の前に出る可能性があるかどうかだけ予測計算できればいい。技術的難易度は低い。
ここで敗けると今度は新交通システムの付加価値の全てを米国に持って行かれてしまうかもしれない。

その先はもっと恐ろしい。
国家戦略そのものの最適解を出す人工知能の開発だ。
この領域では「概念そのものの認識」が必要で、考えるとはどういうことかを突き詰めた研究が必要になる。
ここでは人という概念の理解が必要になる。人間が「人間」という概念についてもっている知識は千あるいは一万の単位であるかもしれない。そういう知識データを照合して瞬時に判断するロジックが必要になる。
戦略の組み立てにはゲームの理論のマスターと応用が必要になるだろう。
そんなことは当分実現しないと期待したい。
しかし、ひょんなことでブレークスルーが起こるかもしれない。
それが始まったら、国家間の競争どころか人類滅亡になるかもしれないが、強烈な利益を生むと期待されれば開発を止めることはできないだろう。


製造技術、製造品質と企業の収益は比例しない。
それは日本の優秀な中小企業に任せておけばいい。
企業は「あたま」でなければならない。
スマホを見てみても分かる。収益はブランド戦略など、「頭の良さ」だけできまる。

ただ、多くの労働者を抱える日本の大企業では、スマートフォンにおけるAppleのような設計だけのメーカーというアプローチは取れないだろう。収益はデザインと設計と販売権を握る米国メーカーが取り、あとは海外の安い工賃の労働者に作らせる。品質が重要なkey部品、keyユニットだけは日本人に作らせ、組み立ては中国人に作らせる。これでは米国の企業でありながら米国の雇用は生まれない。
ボリューム・セグメントの商品であればそれは避けられない。


巨額の財政赤字とデフレ・景気低迷と少子高齢化という問題を抱えるこの国では、革命的な起業をしていかなければいけない
安い労働力を前提としない商品を作り出す必要がある。


その意味で、プリファード・ネットワークス(PFN)という東大・京大のベンチャーには期待したい。
「グーグルカーはおもちゃ」東大発AIの鼻息
7月29日日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89792620X20C15A7000000/
グーグルに買収される可能性はあるかと聞くと、「グーグルを上回る技術を作るのだから、あり得ない。
可能性はゼロだ」と答える代表の若い心意気に期待する。


はっきり言ってソフトウェアの世界は日本の企業は後進国レベルだ。
富士通、NEC、日本IBM、NTTデータ… 建築業界と同じ請負仕事しかできない連中だ。
ITインフォメーションテクノロジーに関して一切の「価値」を生み出したことがない。
彼らには何も期待できない。
産総研(産業総合研究所)や理研(理化学研究所)はこのIT領域でいったい何をやってるんだ?

ドイツのSAPは企業の基幹業務パッケージシステムという訳の分からないものを作って、これら日本の会社を下請けにしてしまった。
基幹業務システムの構築は日本でもいくらでも実績があるが、それを標準化・モジュール化するという努力を日本のメーカーはついぞすることがなかった。
どれもこれもゼロから作る間に合わせものばかりで、業務の本質・枠組みをSI企業として押させてなかったというわけだ。
そして日本の多くの企業がこのばかばかしく冗長で不出来なわけのわからないパッケージを使わざるを得なくなってしまった。何かいじろうとするとドイツ人かアメリカ人を連れてこないと解決しない始末だ。

さらにSAPはビックデータ分析などまさにITインフォメーションテクノロジーらしい技術革新を創り出した。


見渡してみると日本の製造業は、ほとんどがボリューム・セグメント・ターゲットで技術も経営も横並びだ。
小手先の強豪優位でなく、戦略的な収益確保の考え方はない。
例外は設計に特化したキーエンスぐらいか。
ニンテンドーも特殊セグメントを切り開いたが、それが拡大したらマーケットはただのボリュームセグメントになってしまい、収益性の薄いハードウェアに依存しないパラダイムに移行してしまった。


今日本に必要なのは技術革新というより、経営戦略の革新なのかもしれない
技術革新そのものは否定しないが、それを絶対的な収益に還元する戦略がなければ真の付加価値を生んだことにならない。
それでは生産性は上がらず、所得は上がらず、少子化を止められない

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