なぜ中国は台湾に進攻してこないのか?

台湾は地政学的に極めて重要な場所を占めている。
台湾が不沈空母と言われたのは、第二次大戦の緒戦でハワイの米軍基地が攻撃された時、引き上げ命令の出たマッカーサー率いるフィリピンの米軍が日本軍の戦闘機に徹底的に攻撃を受けて敗走したことに由来する。日本の戦闘機は台湾から飛来してフィリピンから米軍を駆逐するができた。台湾の中心部からルソン島(フィリピンの北島)の中心部まで約800Km、沖縄までも800㎞の距離にあり、台湾は沖縄と並んで西太平洋最大のかなめと言える。
また中国の原潜が太平洋の東側に出るためには台湾とフィリピン間、または台湾と沖縄間のチョークポイントを通過する必要があるので、そこを監視するために日米は台湾を中国に手渡すわけにはいかない、そういう拠点でもある。

中国が開発を終わったとされる対艦弾道ミサイルの射程距離は驚くべきことに1600㎞(札幌から鹿児島までの距離)と言われている。
万が一米軍の空母が中国の対艦弾道ミサイルにやられると一度に3000人以上の兵士を失う損失が生じ、それへの報復は核攻撃以外になくなる。
米国は今や空母を中国の沿岸1600km以内に曳航させることは核ミサイルのボタンを押すことと同じぐらいに恐れているかもしれない。

核軍縮STARTでこれまで核弾頭を減らし続けてきた米ロと異なり、ひとり増産し新型を開発し続けてきた中国がどれだけの核弾頭を持っているか全くデータがない。米国の800に対して中国が3000という推定もあるが、それを非現実的とは言えない。一つのミサイルで一度に10の核弾頭をばらまけるものもある。北朝鮮とわけが違って、中国は米国の本土全体を射程にできていると考えられている。
米国のミサイル基地は地上で開設以来同じ場所にあり、グーグル・アースで簡単にみられるほど明確なターゲットになっているのに対して、中国の核ミサイル基地は地下に掘られた地下道を車両で自由に移動できるタイプで、B2などのステルス爆撃機をもってしてもすべてを叩くことは不可能とみなされている。
雨あられのように降ってくる核ミサイルを降り出す手前の宇宙空間においてTHAADなどの迎撃ミサイルですべて打ち落とせるという保証はどこにもない。
だから米軍は空母を派遣することに躊躇せざるを得ない。
1600kmという射程は中国の遼東半島の付け根から横須賀に直接届く距離だ。
もし運悪く横須賀や佐世保に入港していたら、出向の準備もする間もなく沈没してしてしまう。


一方それを知っている中国は台湾を侵攻しても米国は空母を派遣しないと高をくくっているかもしれない。

もし、GameChangingな射程1600km対艦弾道ミサイルを開発し終わっているなら(5発に1発命中する程度の精度でもいい)、今日にも米軍のGPS衛星を打ち落とし、横田、横須賀、佐世保、嘉手納といった米軍基地に安いミサイルの飽和攻撃をかけたのち、台湾に進攻してきてもおかしくない。
それをしてこないのはなぜだろう?

生き残りの戦闘機が嘉手納から台湾海峡に飛来するとしても長時間の戦闘はできないので、事実上中国本土から飛来する安物の大量の戦闘機で制空権はあっさりとられるだろう。当然中国は先に台湾の航空基地にも飽和攻撃を仕掛けてくるから、台湾が少ない戦闘機で迎え撃つということも困難だろう。あっという間に制空権は中国に撮られてしまうと、中国は台湾全土を焼け野原にすることもできる。
☆ここで台湾にレールガンやレーザー兵器を複数台設置できていれば、台湾は初期の飽和攻撃をある程度しのぎ、戦闘機による飽和攻撃もある程度はしのげるかもしれない。1月20日の当ブログの記事で沖縄基地の台湾への移転案というすごい話があることを紹介したが、THAAD、PAC-3のみならずレールガンやレーザー兵器などの対空・対ミサイル兵器を配備するなら、台湾の基地はかなり強固なものになるかもしれない。
ただし、それらをスパイ網を張り巡らせた中国側に悟られないように台湾に持ち込めるかどうかが課題だ。

台湾海峡は200㎞にすぎない。佐世保から台湾海峡まで1200kmはあるからシ時速50kmで急行しても丸24時間かかる。しかし、現時点では中国の潜水艦は300mしか潜れないのに対して、日米のそれは500mまでもぐれるので、潜水艦同士の戦いになれば中国に勝ち目はない。
だから台湾の軍港を自分のものにする前に日米の潜水艦が中国の艦船を沈めるので中国本土から艦船を渡して台湾に中国の兵器を持ち込むことは避けられるだろう。
日米の潜水艦が機雷を撒くことによって、中国の艦船は海峡を封鎖されてしまう。

潜水艦の潜水性能の差から、海上封鎖する側が日米で、中国は封鎖される側の立場を脱却することは当面できない。なんといっても日米は長年の海洋国家であり、昨日今日航海を始めた中国海軍とはレベルが違う。
「戦争状態」と認定されれば、日米は中国を本格的に封鎖すべく、全ての港に機雷を撒き散らし原油の輸入も鉄鋼の輸出もできないようにすることができる。経済封鎖だ。
ただし、そこまですると中国はキレて核攻撃に打って出る可能性もある。
艦船が出向できず、空母もろくにないとなると報復手段は核ミサイルぐらいしか残らないからだ。

そうなる前に非軍事的な工作が必要になるだろう。
中国政府あるいは中国共産党軍を分裂させて内戦状態に陥れる準備工作をしておかなければならない。
もうできているのか、それは中国人から賄賂をもらった政治家に米国内で握り潰されているのか、それは分からない。
準備工作ができていれば、その内戦に乗じて中国各地の核ミサイル発射基地を人的に抑える/あるいは爆撃する。
爆撃機はなにも空母だけからとは限らない。
トルコやロシアと通じておけば、中国の西側あるいは北側から爆撃機を飛ばすことも可能になるだろう。


中国の弱みは共産党政府(皇帝とその取り巻き)の結束の弱さ、そして各地の指令本部どうしの結びつきの弱さだ。
それらがいくつかに分かれて対立する局面では、混乱に乗じて米国に向けた核ミサイルが発射されることもあるだろう。しかし国内の対抗勢力との対立が主眼なので、米国への総攻撃をやっている局面ではなくなり、何十発という飽和攻撃でなく数が少なければTHAADなどの宇宙空間迎撃ミサイルで迎撃できる見込みは出てくる。
中国の「攻撃型衛星」も米軍のGPS衛星を全て破壊することができても民間のGPS衛星まですべて破壊することはできないので、1日から数日の時間的猶予ののちにはペンタゴンが民間GPSを使うこともできるようになり、中国の弾道ミサイルの軌道を計算することも可能になる。
(中国の核ミサイルはデフォルトでターゲットしているのは米軍の核ミサイル基地であって、ワシントンDCやニューヨークではないと推定される)


上のシナリオはどこでストップさせられるかが難しいが、中国政府/あるいは暴走する共産党軍の当初の目的<台湾占領>はどうやっても達せられない。
現状では潜水艦の潜水能力とその静寂性の違いがネックになっている。
だから中国はたとえ射程1600㎞のGameChangingな対艦弾道ミサイルの開発が終わっていても、台湾に進攻してこないのだと考えられる。
ひょっとしたらそんなものは「兵は詭道なり」のでっち上げかもしれない。
中国国内のウィークポイントは今後も劇的に強化されることはないだろう。
ひょっとしたら習近平への対抗勢力は台湾進攻といった外に出ていくタイミングを狙って転覆をはかる構想を準備しているかもしれない。


次に正反対の立場になって、台湾に米軍の強固な基地を作ることを考えてみる。
基地を作る前にPAC-3、レールガン、レーザー兵器を配備できなければ安いミサイルの飽和攻撃であっという間にやられてしまう。従って完成品を持ち込むのでなく、部品を持ち込んで組み立てる必要がある。
しかし、動き出すや否やその部品や組み立て情報はあっという間に盗まれてしまう危険がある。インターネットは使わず、ペンタゴンが作り出したセキュアなネット技術だけで情報交換しなければならない。それでも台湾は中国人だらけで誰がスパイなのかもわからない状況だ。台湾政府関係者ですら全員が信用できるとも言えない。情報が洩れずに工場を作り、兵器を組み立てるのは至難の業だろう。
兵器の情報が洩れてもかまわず作って配備してしまえば勝ちかもしれない。(レールガンやレーザー兵器には電力が必要なので、配備するより先に50MWeほどの発電所は先に作っておく。次にフェイズドアレイレーダーが必要)
配備した段階で突如米軍に所属する土地が出現して現地の人間は一切出入りできなくなる、というのでもよい。
あとは時間をかけて整地し、建物と滑走路作る。順調に行っても4・5年はかかる工事になるだろう。
戦闘機やオプスレイは数日で沖縄から必要数移動できる。

☆レールガン、レーザー兵器とそれを機能させるためのフェイズトアレイレーダーおよび発電所は日本の米軍基地および自衛隊の非常時米軍退避基地を防衛するため至急配備する必要がある。基地の数だけ配備するのはコストがかかりすぎるが、今のところレールガンの射程は400km程度なのでせいぜい横田基地と横須賀基地を一度にカバーできる程度でしかない。しかも横田と横須賀それぞれに100発ずつ同時に別方向から打ち込まれることを想定するなら、レールガンが1分間に10発しか打てないこと、25MWeという巨大な電力を蓄積できる二次電池もないことから別々に配備する必要性が高いだろう。

台湾に基地を作るメリットは二つある。
いざという時に台湾の制空権を渡さず、台湾を焼け野原にさせずにすむこと。
沖縄の基地負担を低減すること。(ただし、沖縄に基地は不要とはならない。バックアップなので常駐部隊は今よりずっと少なくでき。訓練飛行も減る)

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