南海トラフ大地震の予兆(続報)+伊豆半島の異常な動き

引き続き一般社団法人地震予兆研究センターの7月2日のレポートを紹介する。

6月28日のレポートで24日から27日にかけての動きを見たが、6月28日以降7月1日までの動きはさらにそれを強化した大きい変位をより多くのところで観測している。

1)南海トラフ大地震の予兆と考えられる動き
次の西日本(近畿、中国、四国)の地殻変動は前回より変異が大きくなった。前回は高知の東沿岸部と近畿半島の南東沿岸部だけだったのが、はっきり中央構造線断層帯上に大きな変位が現れた。さらに中国地方西部まで大きな動きが現れている。
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動きは東日本大震災の46日前に相当するものではない。フィリッピンプレートが押す北向きの方向ではなく、西向きまたは東向きになっている。つまり東日本大震災の18日前の動き方だ。
東日本大震災では太平洋プレートは壁にぶつかることなくグッと東北地方を西側に押し込めた後北に回転して大震災直前に東に引っ張られはじめた。

九州での変位も北半分で大きく、北向きでなく、西向きだ。中央構造線断層帯より北側だけ大きく動く理由は判然としない。地震予兆研究センターでは九州の北半分の大きな変位は南海トラフに関連するのでなく別な地震の予兆とみることもできるとしている。全てが南海トラフ関連だとすると東日本大震災の予兆よりはるかに大きい範囲の予兆ということになり、恐ろしい。
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フィリッピンプレートが北に押し込む場合は中央構造線断層帯が壁となって北には押し込めず東西に動くのかもしれない。四国の西側では中央構造線上には変位が見られず中国地方西部で変位がみられるのは≪壁≫の強さが四国西部では弱くそのまま北に押し込まれて中国地方で≪壁≫にぶつかっているようにも見える。

≪壁(中央構造線)≫の有無で東日本大震災と同じような経過をたどらなくてもおかしくない、と筆者は考える。
東西に変位が分散したこのあと、変位が大きい南向きになったら間違いなく南海トラフ大地震と考えるべきだ。

地震予兆研究センターはM7と推定しているが、海溝型の大型地震は東日本大震災以外経験していないので、根拠は弱い。中国地方西部と九州北半分の西向きの動きを四国の動きと別個の動きとみると、範囲も小さいため大きな地震とは見なせない、という解釈かもしれない。
しかし歴史的に南海トラフを震源と推定する地震は推定M8.0以上ばかりだから、それと同様規模と考えておくべきだと思う

この後1、2週間は非常に重大な局面なので注視しなければならない。
現段階では、あと2、3週後に高知や和歌山沿岸を10mの津波が襲い、大阪湾を5~8mの津波が襲うことを想定して、できる限りの準備をしていただきたい

南海トラフが動くだけでも名古屋や静岡にも津波は押し寄せるだろう。
さらに東南海、東海が数日のうちに連動して動くことも歴史では起きている。そうなると名古屋や静岡へも10mの津波が押し寄せることをも想定しておいた方がいい


※追記
地震予兆研究センターのレポートは6月28日~7月1日の九州の地殻変動を南海トラフと別な動きととらえているようだが、やはり違うようだ。
16年4月14日の熊本地震は直下型であり、海洋型と違って直前まで予兆はなかった。予兆は直前の5日前に表れた。だから週刊レポートでは予報が間に合わなかった。
直前5日前の九州の地殻変動は次図である。阪神淡路と同じM7.3という直下型としては最大級の地震の予兆でも、変位は九州全体に広がっているものの、変位の大きさは上の6月28日~7月1日の間の1日に表れたものよりずっと小さい。1cmを超えているものは4か所しかなく最大1.25cmだ。それに対して6月28日~7月1日の間の1日の変位は1.5cm以上を記録した測定点が10か所もある。
これから直近の九州北半分と中国地方の西半分の広範囲な大きな変位はM7.3級直下型地震の予兆よりはるかに大きいものと言わざるを得ず、南海トラフ関連の動きとみるべきだと考える
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注)
衛星でとらえている地殻変動の変位の精度はそれほど良くなく、正直に言うと0.1cmの精度はない。しかも生の観測データに対してその補正値がでるのに4,5日かかる。建物の建設、道路工事などのノイズの影響を取り除く必要があるためだ。それがゆえに直前5日前に怖いデータが出てもすぐに発表しにくいのが現状だ。だからこそ、東日本大震災のような海溝型で1カ月半前、18日前、11日前、4日前とパターンの変化がでると考えられるものの方が予測として確からしいといえる。



2)伊豆半島の異常な変位
7月2日のレポートにあるようにここ20年(東日本大震災以降人工衛星による地殻変動観測が始まった)見たことのないパターンが伊豆半島に表れている。
これが意味するところは分からない。
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伊豆半島上に大きな変位が集中しているが、北向きもあれば西向きも南向きも東向きもある。
伊豆半島が南から押し上げられて本州に突き返されてつぶれかかっているかのようだ
ただ単に伊豆半島上で地震が起こるだけかもしれない。

しかし、この力はその両側の駿河トラフと相模トラフに伝わることは間違いないだろう。
そうなればどちらか、または両方でアスペリティが動いて地震を引き起こす可能性がある。
このような一か所に集中してしかも方向がバラバラな変位はこれまで経験がないので、この状態からどれぐらいの時間で地震が起こるか、それが直下型なのか海溝型なのかは全く分からない。
地震予兆研究センターは駿河トラフまたは相模トラフでのM6クラスの海溝地震を予測している。
そうかもしれない。そうでないかもしれない。
なにしろ経験のないパターンなので何とも言えない。
誰も相模トラフや駿河トラフで地震が起きる場合の地殻変動を見たことがないのだからしようがない。
cm単位の地殻変動を高度なGPSより高度な人工衛星で観測するようになったのは阪神淡路大震災以降なのだから。

推測として言えることは、南海トラフが大きく動き、それがもし東海トラフを連動させて動かせば、駿河トラフ、相模トラフまで連動してしまうような強いストレスがかかった状態になるらしい、ということだ。

もしかすると富士山噴火の予兆かもしれない
筆者は熱の北上説(フィリッピンあたりから小笠原諸島、伊豆諸島~富士山と火山活動が時間をかけて伝搬して北上してくる)をある程度信じているので、まだ富士山の噴火には早いと思っているが、間違っているかもしれない。


もう一つ注目すべき図がある。
関東~静岡の6月1日~30日の1か月間の動きの図だ。
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TVでも喧伝されている≪千葉のスロースリップ≫がはっきり出ている。1カ月で累計1.3cmという変位は地殻変動としては大きくないが、引っ張られている方向が太平洋側で嫌な向きだ。
歴史上関東南部の大地震の何回かは房総半島の東側の海洋を震源としたと考えられる。
『1433年相模地震(永享関東地震) - M 7以上、死者多数。津波により利根川が逆流』がその一つだ。
相模トラフが動いても首都圏直下の地震があっても利根川で太平洋側から津波が逆流するということは起こらない。
1カ月で1.3cmという変位の大きさからM6クラスと地震予兆研究センターが推定しているのかもしれないが、今後変位が上振れすると大きな被害をもたらす関東大震災になる可能性もある。





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この記事へのコメント

名無し
2019年03月03日 14:08
想像は誰でもできまする。お見事です。

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