今のコロナ新常態は根本的に間違っているのでは?

新型コロナウィルスで引っかかっている違和感
 北九州市では積極的なPCR検査の結果多くの無症状感染者を発見している。彼らは宿泊施設などに隔離されているだろう。また小学校で複数の陽性者が出たことで2週間の休校がなされている。
 これらの事象から、筆者はようやくいままで抱えていた「大きな違和感」が何なのかが分かったようだ。

 隔離すべきなのは働ける無症状感染者なのだろうか?高齢者や循環器疾患、糖尿病、がんなどの持病もちなのだろうか?
 筆者は後者であるべきではないかと感じている。だから、今の社会に根本的な違和感を覚えている。
 そんなことを言っても介護施設はどうする?働く人を隔離できるのか?という反論があるだろう。確かに介護施設で働くのは多くは成長期の子供を抱えた女性であり、彼女らを隔離すると彼女らの家庭が成り立たない。であれば、介護施設関係者は毎日PCR検査をしていけばいいのではないか?唾液を使ったPCR検査キットなら1日数万人を検査できる。自動検査ロボットも開発されてきた。自動検査ロボットを北海道、東北、関東、といった単位で配置するだけで対応できる。一か月前とはウィルスに対して全く異なる体制をとることが可能になっている
 日本はたまたま高齢者を病院で見るステージから介護施設で見るステージの移行期にあったため、介護施設と医療機関の連携が取れていた。これは幸運だった。イタリア、スペイン、フランス、イギリス、ベルギー、オランダといった死亡率にならなかった。これらの国が死者数が多いのはBCGワクチン接種とかウィルスの変種の話以前に、介護施設が医療から切り離されていたために起こっている。以下の図のように、これらの国では感染したと同時に死者が出ているというのは逆で、死んだ人を調べたら感染していたことが分かったという事態で、死者の半数前後が介護施設での死者だ。(グラフはいずれも5日間の移動平均によるプロット)
 もっともこの幸運はアジアの中で日本だけが死亡率が高い説明にもつながる。高齢者は一般病院にもまだ多くいたため、院内感染で亡くなる高齢者が多かったのである。
イタリアスペイン.png
フランスイギリス.png

もう一つの違和感
 10代の若者は世界的に見てほとんど重症化しない。ゼロではない。しかし死者ゼロを追求した結果、大事な成長期に学業が2か月遅れただけでなく、若い人たちがスポーツもできず、合唱も音楽といった分野でもエネルギーを燃やすことができず、ストレスを抱えてしまっているのでは代償が大きすぎる。学校事業を完全に再開したとしても子供の死者は全国で年間に一桁程度に収まる(持病もちの子供はリスクが高いため、オンライン授業にし他方が良い)。
 前回ブログでサイトカインストームはキラーT細胞の暴走によると説明した。この獲得系免疫の一角をなすT細胞は胸腺という胸の辺りにある器官で自己免疫を起こさないよう(正常な自分の細胞を攻撃しないよう)スクリーニングされる。しかしヒトの設計図ではこの重要な胸腺という組織は年齢とともに縮小し、二十代前半には消失してしまう。つまり、二十代半ば以降に作られたT細胞はきちんとした教育を受けていないので、自分自身を攻撃するものがいる、というのが現実である。逆に言えば十代では正常な自分自身の細胞を攻撃するサイトカインストームは(免疫系の遺伝子に先天的な異常がない限り)起こりえない。これが筆者が考える十代が重症化しない原因である。
 また免疫学の第一人者の一人・宮坂昌之大阪大学名誉教授はNHKの中山・京大教授とのやり取りの中で別な仮説を述べている。すなわち、十代前半では様々なワクチンを打つが、そのワクチンに含まれているアジュバント(非特異的免疫賦活剤)が自然免疫(マクロファージ、ナチュラルキラー細胞など)を強化し(訓練免疫という)、それが1年程度持続すると考えられる、というのである。宮坂氏によると無症状感染者がそのまま何の薬の投与もなしに回復するのは、獲得免疫でなく自然免疫の働きではないかと予想しているという。これは科学的にあり得る話である。獲得免疫が働きだすのは感染してから2週間目以降と考えられているからだ。そしてコロナウィルスに対するB細胞の抗体によるウィルス攻撃がADE(抗体依存性感染増強)を起こさず成功した、という知見もまだどこにもないからだ。
 以上の根拠から、筆者は22歳までの子供、学生に関して学校休業という隔離には大きな違和感を感じる。彼らの間ではいくら感染が広まってもそれほど心配する必要はない。ただし、彼らが高齢者や持病もちと接触しないようにする必要がある。その場合、高齢者や持病もちを社会的に隔離すべきであり、子供や学生を隔離すべきではない、と筆者は考えている

 なお、将来コロナウィルスに対して有効な抗体を作ることができないと分かった時点でも、宮坂氏の考えによれば既存のアジュバント(非特異的免疫賦活剤)だけをワクチンとして摂取しても自然免疫系を訓練して強化する効果が得られると期待できるだろう。

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