決断力のないグズな都知事と首相の悲哀

 昨日今日と東京都では新規感染者数が100人を超えている。このところの増加傾向は誰の目にも明らかだ。
しかし、東京都は何の自粛要請もしない。強制力はなくても「自粛してください」というだけで第一波はしのげたというのに。
第一波に金を使いすぎて財政余力がなくなったから営業自粛に対して「補償」できないからとか、国が緊急事態宣言しないからできないとか、言い訳ばかりだ。都知事選があるから反対票を生みたくないという思惑なのかもしれない。
リーダーの資質に欠ける
そもそも金持ちの東京都は第一波のとき、多額の休業補償を出せたが、他の都道府県は補償など雀の涙だった。それでも全国の事業者は自粛要請に協力してくれたのだ。(一部のパチンコ店を除いて)
東京都で感染者が増え始めると神奈川千葉埼玉と通勤圏にも感染が広がり始めている。

 外出を自粛する必要はないが、強く「夜の外出(酒の席)を控えてください」というべきだろう。東京神奈川埼玉で大量の感染者が出ているホストクラブだけでなく、3密を避けられない小規模の飲み屋やカラオケ店はダメに決まっている。小さい店一軒一軒について都道府県が見て回って認可を与えることは不可能だが、それでも利用者が3密対策ができた店を選別できるよう、ガイダンスを示し店が対応できたかどうかチェックしたものを店の外に張り出すようにすることができる。その内容に問題があれば利用者が通報できるようにすればよい。

 以前の記事にも書いたが、5人、10人の客でいっぱいになるような狭い飲み屋が3密を避けようとしたら客は2,3人しか入れることができない。そんな店はそもそも経済的に成り立たない。ホストクラブであれキャバレーであれ、窓がなく換気ができない部屋では換気付きエアコンを入れない限り3密を避けることは不可能だ。コロナの時代には、どうあがいても3密を避けられない事業者にはあきらめてもらうしかない。そうでなければ感染を抑えることができない。狭い飲み屋やカラオケ店と感染抑制は両立しない
ビジネスで酒の席の商談が不可欠なら安全な個室を探すしかない。仕事仲間で盛り上がりたいなら、会社でやれ。
同様に合唱や柔道、ラグビーといったコンタクト・スポーツも本質的に感染抑制しようがない。学生もかわいそうだが、プロの人たちはやるなら全員PCR検査を受けてやるしかない。

 このコロナの時代にあっては全ての業種で失業者を出さないことなど不可能だ。全ての事業者に許可を出すことは間違っている。
そのためにあらゆる業種が影響を受けることは避けなければいけない。
東京都には多くの企業の本社があり、東京都からの出張者が地方に感染を拡大させてしまうリスクが高い。
東京都知事も首相官邸も『ぼーっと生きてんじゃねーよ!!』

 医療体制に余裕があるかどうかが問題ではない。
ストップをかける判断が遅れれば遅れるだけ感染のピークは高くなり、それが元に戻るのに多くの時間を要することになる。
つまり、『どうせ自粛を要請するなら早くに要請した方が経済の自粛期間は短くて済む』、それだけの話だ。
医療限界が近づくまでストップをかけなければ、経済の自粛期間が非常に長くなってしまう。
そうなったら海外から渡航拒否されてしまうだろう。それでは意味がない。


次図は2月半ばからの日本国内の実感染者数の推移(7月1日まで)。実感染者とは退院者数、死亡数を除いた入院又は宿泊・自宅隔離が必要な人。
データは以下全て厚労省の日々のデータ。
全国の実感染者推移.png
実感染者数の移動平均増加率は5月25日ごろから増加に転じて一貫して増加しており、6月24日にはプラスに転じて、現時点で5%を上回っている。(実感染者数が増加に転じるとは退院や死亡より新規感染者が増えたということ)

次図は東京都の感染者数、退院数、死者数の推移(7月1日まで)。いずれも5日間の移動平均で(増加減少の)傾向を見ている。
東京都の感染者推移.png
5月25日以降上昇傾向にあり、7月2日、3日にはそれぞれ107人、125人とさらに増加したようだ。

遅れて神奈川や埼玉も増加が始まっている。千葉も微増傾向にある。
神奈川県の感染者推移.png
埼玉県の感染者推移.png
千葉県の感染者推移.png


ちなみに高齢者の昼カラオケが問題になっている北海道も増加傾向になる。
ボケて自制心がなくなったといえばそれまでだが、本人たちは死んでもしょうがないと思っているのかもしれないし、家にじっとしていて認知症が進行するのとどちらが悪いかというのは一概に言えないかもしれない。確かに人と話すことと好きなことをやること、元気に歌う事は健康にはいいのだが…
北海道の感染者推移.png

大阪は7月1日までのデータでは動きがなかった。

医療体制はひっ迫していない?そんなことは分かっている。
しかし、東京都だけでなく北海道も埼玉県も第2種感染症指定病床数を超えてしまって再び一般病院の病床を使う「戦時体制」に入ったようだ。せっかく一旦は「正常体制」に戻ったのだが、長くは続かなかった。一般患者と感染者が混在した一般病院では再び院内感染との戦いが始まる。

次図は東京都の入院数と実感染者数増加率の推移。データは7月1日まで。点線は直近3日間の移動平均の大きいもの、小さいもので今後10日間推移した場合の予測。実感染者数の増加率は確実に増大している。
東京都の実感染者数と入院数推移.png

次図は同様の埼玉県に対するもの。一旦は第2種感染症指定病床数に収まっていたのだが、5月20日ごろから増加し、ここ数日の平均増加率は10%以上と非常に高いのが怖い。
埼玉県の実感染者数と入院数推移.png

次図は北海道に対する同様の図。北海道も昼カラオケのためか実感染者の増加率は5%近い。
北海道の実感染者数と入院数推移.png

神奈川県、千葉県はまだ第2種感染症指定病床数内に収まっているが、平均増加率はそれぞれ5%、10%あり、「戦時体制」に戻るのは時間の問題のようだ。
神奈川県の実感染者数と入院数推移.png
千葉県の実感染者数と入院数推移.png

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