ギリシャは実は米国覇権主義と闘っているのか?

ギリシャはEUを潰そうとする米国の国際的犯罪と闘っているのか?

ギリシャのチプラス首相はEU、欧州中央銀行、IMFの組んだトロイカが示した再建案を国民投票にかけると発表して世間を驚かせた。
国民が消費税の増額や年金の縮小を受け入れるわけがない。いよいよ膨らんだ債権を返済する借金ができなくなり、国民はEU離脱を選択し、ギリシャはデフォルトになると思った。
それでEUが下落し、円が高くなりデフレ脱却しかけたEUが沈み、日本も怪しくなる…
その程度にしか考えてなかった。


しかし陰謀説が大好きな田中宇によると、事情は全然異なるという。
ギリシャの政府と国民はトロイカからの借金を返えなさいままユーロ圏にとどまることを求めている。
彼らはトロイカからの借金は不正なものであると考えている。
不正なもの?

ギリシャが02年にユーロに加盟した後、高利回りを求めて巨額資金がEU各国からギリシャに流入してバブルになり、11年にドル防衛・ユーロ潰しの目的で米英投機筋がそのバブルを崩壊させてユーロ危機を作り、米国傘下のIMFが借金漬けにして危機を長引かせる。
ギリシャから見るとIMFが貸した金は不正な柵の道具なのだから返す必要がなく、むしろギリシャが受けた被害を弁償する意味で追加融資をする義務がある、
というのだ。

このやり方は米国とIMFの今までのやり口そのものだ。ロシア危機、韓国に始まったアジアIMF危機、南米チリ、アルゼンチンなども同じやり口だ。
勝手に始まった日本のバブルの時にはブロードウェイなど米国の不動産を次々に日本に買われて焦った米国が円ドルレートを変えて日本潰しにかかったが、その過程でこのゲームのやり方を覚えたのかもしれない。(マイケル・ハドソン「超帝国主義国家アメリカの内幕」参照)

ギリシャのEU加盟によってギリシャにバブルが生じるのは人件費の価格差から考えて当然で、バブルそのものは米国が仕掛けたものではないが、そのバブルを米国が意図的に壊してIMFの魔の手(緊縮財政、米国企業による資産の吸い上げ)にかけたかどうかは定かでない。
しかし、それは十分にありうるかもしれない

韓国などはIMF危機によって民間銀行やサムスンをはじめとする企業の大半の株式は外国機関投資家の手に渡ってしまった。だから極端に利益を追求させられ、むしりとられる。
日本はバブル崩壊の時は株式の大半を買い取られずに済んだので、日本的経営(雇用重視型経営)はある程度継続できた。
(注:それも小泉が規制緩和に踊らされて2003年労働派遣法改正で壊してしまった。
規制緩和で経済成長するなんてのは米国が日本市場に参入するための方便で嘘っぱちだ。TPPも同じだ)

ギリシャが米国の横暴と戦っているのだとしたら、EUは米国と対立すべきなのだが、いかんせん、今はドイツが米国以上に「緊縮財政主義」で、フランス、イタリア、スペインなどと対立している。
欧州中央銀行ECBをコントロールしているのがドイツだからEUは対米国で結束できず、フランスなどはドイツと組んでEUなんか作らず日本と組めばよかったなどと思っているらしい。

もうネオナチ…じゃなかったネオリベラリズムのフリードマンの時代ではない。
米国の主流は財政健全化より所得向上を優先するケイジアンのクルーグマンの時代だ。
インフレ嫌いのドイツの石頭にはいい加減に目覚めてもらってフリードマンの亡霊を振り切り、米国・IMFと対決してほしいものだ。

財政的な問題としてギリシャ問題はそれほど大きくはない。
しかし、EUが悪魔のデフレスパイラルに入るとEUの南北問題の政策対立はEUを完全に分裂させることになるだろう。
対米国の対立軸としてEUを作った初心はどこにいった?

 

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この記事へのコメント


心地良いブログで好きになったんです♪
嫌な事ばかり続いている私にとって、ごんたさんのブログはオアシスです(∩_∩)
カラカラだったのに、潤いを沢山くれましたから!

それに沼からの浮上の足がかりをもらえた気がします。どれだけ感謝の言葉を並べてみても足りないですよ。

色々ありすぎてもうこの先抜け出せないと思っていたんですけど言葉で傷ついた心を癒してくれるのは、優しい言葉なのかもしれないですね…(ノ≧∀≦)ノ

このコメントが目に止まったら少し話を聞いてもらえないでしょうか?

maki2.co@i.softbank.jp

驚かせていると思うんですがごんたさんに聞いてほしいです
けれど嫌だったり迷惑でしたら削除して下さいね。

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