インドとの協力関係の重要性

安部首相がインドを訪問し新幹線、円借款、原子力協定など様々な協定について合意したと報じられている。
一般にはインドネシアで中国に負けた(出し抜かれた)新幹線がインドでリベンジできたことに注目が集まるかと思うが、
安全保障上の協力関係も非常に重要だ。

世界のニュース トトメ5世ブログ
2015年12月14日00:04
インドと原子力協定 日印首脳会談 協力の先に見える核戦略
http://thutmose.blog.jp/archives/50180416.html#more

今後温室効果ガスを出さないエネルギー源・原子力発電を必要としているにとっても、原発計画が凍結されたままで技術の消失が心配される日本にとっても、インドで日本の原発が作られることには利益がある。ことに現時点で世界第一の原発の作り手である中国による原発は安全保障上の問題で導入したくないインドにとっては日本は重要なパートナーとなる。

安全保障上で中国と対立しているインドは欧州から戦闘機や艦船など様々な武器を購入しているが、NPTに加盟してず核実験をしている影響で、米国からは購入できていない。欧州は中国に技術供与していることもありインドに対して核ミサイルにつながる技術の供与は期待できない。
ところが中国はスリランカや、パキスタン、バングラデシュ、モルディブを軍事拠点にする計画を持っているといわれており、インドは現在中国に向けている中距離ミサイルの高度化が求められているという。

日本の固体燃料ロケット「イプシロン」総重量95トン全長24mは人工衛星打ち上げにはもはや不要となっているが、ICBMとしては中国のものよりはるかに大型で、地球の殆どの場所に、多弾頭型核ミサイルを撃ち込むことが可能になるという。
これは驚くべきことだが、宇宙開発と軍事戦略は裏表の関係でもある。

インドは核実験に成功し、中距離ロケットを持っているものの、その性能は中国と比較して見劣りしており、先進国の進んだ技術を必要としている。
もちろん、日本政府は決してこういう事を認めなず、平和目的の開発だと主張しているが、将来協力関係が進めば、インドが中国を上回る核兵器能力を持つことになり、それはインドにとっての利益になるだけでなく、日本にとっての利益になる。

本来日本は中国の裏庭から中国の中核都市に照準を合わせているロシアと裏で手を結んで中国をけん制するのが理想だ。*
しかし、ヒマラヤの向こうから中国と対峙しているインドと裏で協定を結ぶことは、非常に有効で重要な戦略といえるだろう。
いってみれば日本が直接核を持たなくても米国以外にも抑止力を持つチャンスができる可能性があるわけだ。

ロケット技術を本当に技術供与するには時間がかかるものの、日本のロケットを使ってインドの人工衛星打ち上げといったイベントが実現できれば、中国に対して非常に強力な牽制になるだろう。



*ロシアについて
安部首相になってから森元首相が何回となくロシアのプーチンに話に行っている。「北方4島の全島返還」という国内の訳の分からない要求を抑えて面積2等分ぐらいで手を打って、ロシアと平和条約を結ぶことは対中国の安全保障戦略上最も重要なことだ。
首相、北方領土「柔軟対応を」 プーチン氏との会談で
共同通信 2015年12月16日 02時00分 (2015年12月16日 06時09分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20151216/Kyodo_BR_MN2015121501002049.html

中国は日本の軍事施設だけでなく主要都市に照準を合わせて中距離ミサイルの飽和攻撃の体制を整えている。
いざという事態にそれを脅しに使えなくするのは米国の戦略原潜による報復より、中国の裏庭から既に配備されているロシアの核ミサイルなはずだ。
中国が太平洋に進出した時にロシアまで南下してくるのでは、日本は防戦できない。
逆に中国が太平洋を渡ってきた時にはロシアが裏庭から侵入してくると感じさせることができれば、中国もおいそれとは日本に手出しできない。
ロシアは米国と対立関係にあるが、日本はウクライナやクリミアといったロシアの発祥の地に関し難癖をつけたりせず、手を結んでおかなければいけない。

中国の第一の標的は尖閣諸島ではなく台湾だ。
台湾を占領できたら、次は日本がターゲットになる。
西太平洋の支配を狙う中国にとって朝鮮半島は眼中にない。
日本は中国、ロシア、米国という世界の3大軍事国家の地政学的な焦点という極めて重要な位置にある世界第4の軍隊を持った国である。
兵隊の数でみれば中国は圧倒的に多いが、装備のレベルでみると装備のレベルは日本の方が圧倒している(レーダー技術、ステルス技術他)。
2015年11月09日21:18
米空母と中国軍の比較 中国軍が勝つ可能性は無い
http://thutmose.blog.jp/archives/47389412.html
しかし中国は米軍を殲滅させるような恐ろしい兵器を開発中であり、侮ることはできない。
(当ブログ11月5日記事『恐るべき戦略 2049China』参照)

ところが、日米が台湾を守れるかというと、中国が強力な対艦ミサイルを実戦配備すると米軍の空母が近づけなくなり、地理的に相当難しくなる。
だから中国が台湾を手にした後、ロシアがどう動くかが全体を決定的に左右する。

ロシアはこの原油安で経済的に非常に厳しい。
手を差し伸べるのは中国ではなく日本でなければならない。
そこに日本の生き残りがかかっている。

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