画期的なローテク・イノベーション エマルジョン燃料

エネコホールディングス(山梨県)のエマルジョン燃料
http://www.eneco-hd.co.jp/fuel.html

軽油(重油)と水を1;1に対して少量の自社開発界面活性剤を混入して混ぜたエマルジョン燃料。これでバスや重機が問題なく動く。
燃料代が4割削減でき、同じ距離同じパワーで走ってCO2やPM2.5などの汚染物質が半分になるという、びっくりするような新型燃料が開発されている。
たまたま夜遅い時間にテレビをつけていて見つけた。

国内では軽油税の問題があり、値段が半分にはならないらしい。軽油1ℓに対して32円軽油税がかかるが、燃料1ℓに対して軽油が0.5しか入っていないというと認められないのだ。そこで水の分も税金を払うこと(燃料1ℓあたり32円はらうこと)で山梨県内のみで製造販売が許可されているという。
他の県では認可されていないわけだが、そんなものが出回ったら石油元売り会社もスタンドも商売あがったりだろう。
しかし、山梨県では実際にバスや建設会社の重機がこの燃料で問題なく走って(動いて)いる。

開発されたエマルジョンはかなり粒度が細かいらしい。水滴の周りを油の膜が覆う構造になっていて、加熱すると周囲の燃料が爆発して微粒化されそれぞれの熱効率がよいために、全体の熱効率(爆発力)が変わらないのだという。
つまるところ、今までのエンジン内で噴射されていた燃料の霧の粒子はそれほど細かくなかったということだ。だからこれまで熱効率が悪かったものが、よくなる分だけ水を加えることができるというメカニズムなのだろう。

1:1は一度だけ特製界面活性剤で混合するだけだが、それを2回3回繰り返した、よりさらに水を増やした1:3でも燃焼性能は殆ど変わら ないという驚きの結果だ。
不純物を入れたらエンジンがおかしくなるのでは?という心配もあるが水ではその心配がないらしい。

ただし、万能ではないだろう。水の方が燃料より凍りやすいのだから、マイナス10℃、20℃という寒冷地では使えないかもしれない。
あるいはそれもこの特殊燃料用の不凍液を開発して解決可能かもしれないが、エマルジョンの粒度を下げずに凍らせないものの開発が必要になるだろう。


原油を算出しない純輸入国ではそんな税金の心配より原油購入費用という国家的問題の方が大きいので、タ イ、インドネシア等16ヵ国とすでにシステム販売使用の契約が成立しているらしい。

ローテクといっても燃料代が半分、CO2や汚染物質もなって性能が同等になるというのは画期的だ。
ディーゼル主体のヨーロッパのVWをはじめとする車メーカーはこれからみんなハイブリッドの真似をせざるを得なくなる、ざまーみろと思っていたら、意外とディーゼルの方がガソリン車よりも当面有望になってしまうような話だ。
そして、ガソリン燃料でも成功すれば、これはもうLEDどころでない革新・イノベーションになる
これは国を挙げて支援し取り組まなければいけない事業ではないか?
石油元売り会社、ガソリンスタンドの大きな統廃合は避けて通れないが。

日本初では最近うれしい話題が多い。
埼玉県の工業技術研究所ではリチウムイオン電池の2倍の容量のバッテリーの開発に成功したという。
電池容量は半導体のようにはホイホイと小型軽量化できないが、倍の容量になるめどがついたのは自動車だけでなく、民間ドローンや軍事用ドローンなど応用範囲が広く、極めて大きい話だ。
リチウムは高価な上化学的に不安定なのでANAのB777が主翼から火災を起こす事故も起きていて本質的な問題は解決されていなかった。
夢のマグネシウム蓄電池実用へ道 世界初、埼玉県が開発成功
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016012090094437.html


他にも色々ある。
鉄よりも強靭で柔軟なクモの糸を人工的に合成することに成功したベンチャーSPIBER
Spiber(スパイバー)が開発する世界初・人工クモ糸繊維「QMONOS」はなぜ注目されているのか?
https://kigyotv.jp/news/spiber/

藻からジェット機燃料のナフサを作るというとんでもない話を横浜で実証しつつあるユーグレナ
ユーグレナ:バイオ燃料実証工場を18年前半に稼働へ-20年実用化
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYO4SU6JTSEA01.html

すでに介護用ロボットとしてドイツに輸出をし、工場などの現場でも実用化間近な人間補助型ロボットのサイバーダイン
ようやく日本の厚労省も医療機器として認可した。
工場をいくつも立てており、もはやベンチャーの段階ではなくなった古い企業に代わる新進企業だ。
サイバーダインのロボットスーツ「HAL」、厚労省より医療機器として承認
http://news.mynavi.jp/news/2015/11/26/195/


今までにない新しい事業が次々と起こってくるのはうれしい。
それが日本からならなお嬉しい。

まだボクとしては鉄のような強度のある植物繊維Micro Fiberを工業化して鉄筋を軽量化したり、コンクリートそのものを再生可能な別の素材にしたり、しなければいけないことは山のようにあるが、今後のお楽しみだ。


3月2日追記
うれしい関連ニュース
次の記事によると、エマルジョン燃料は日本でも船舶では認められるらしい。
川崎汽船の最新の巨大電車車両運搬船では「川崎重工業製ディーゼルエンジンは、軽油に水を30~40%添加したエマルジョン燃料で駆動する最新型」とある。
産経ニュース 2016.2.29 05:00更新
自動車なら最大7500台 新幹線も運搬可…川崎汽船の新型運搬船は先進技術満載でスゴすぎるゾ!
http://www.sankei.com/premium/news/160227/prm1602270010-n1.html

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この記事へのコメント

通りすがり
2016年02月13日 23:19
日本発のイノベーション技術がてんこ盛りで早く世に広まってほしいですね。
だけどオオマサガスの時もそうでしたが目に見えないパワーバランスが働いてある一線を超えることができない。(ロックフェラー財団を頂点とした世界中の産・官・学界の莫大な資金を使った抵抗勢力の活動?)
エネルギー改革は原発より再生可能エネルギーの方が良いと分かり切ったことでも抵抗勢力が阻止しますからね。
エマルジョン燃料が順調に発展することを願わずにいられません。
ごんた
2016年03月02日 00:02
返信が遅くなってすみません。

オオマサガスはもしもそれが本当だったら永久機関の発明に近いもので、物理屋からすると信じられない思いです。
ただ石油元締めがこの世界を牛耳っていて自分たちに不利なものはひねりつぶしているという陰謀説もありそうな話です。
その陰謀説もシェールガス・オイルの開発を許したのは矛盾する点もあり、ロシアが既存技術でいくらでも採掘量を増やせたり、イランがヨーロッパと手をつないだりという状況では効果を上げられなくなっているかもしれません。
いずれにしてもこの技術はつぶされないでほしいし、仮に当初日本政府が認めなくても東南アジアなどの中進国に拡がれば、日本でもやらざるを得なくなるという期待があります。
頑張ってほしいですね♪
通行人
2016年03月24日 13:52
エネコホールディングスなんてインチキ水素水をマルチ商法で販売している会社てますからね。
信じないほうがいいと思います。
通行人
2016年03月24日 14:47
エネコホールディングスが上場すれば株価は5億円になる。
130万円払ってエネコが製造するミネラルウォーターを販売する会員(代理店)になればその5億円になる株券をもらえる…と言って会員を募集しています。
2016年04月01日 00:01
この会社が水素水なんてはやりのインチキ商売をしているのは残念なことです。
しかし、エマルジョン燃料自体は本物のようです。
川崎重工と川崎汽船は共同でエマルジョン燃料の長期実船試験をすませ、川崎汽船が取り組む次世代環境対応「DRIVE GREEN PROJECT」の一環として建造される大型自動車運搬船(2015年度末引き渡し予定)に搭載されることが決定しています。
https://www.khi.co.jp/news/detail/20150514_1.html
もう国交省がすすめるGreen Projectで認証されているといえるでしょう。
こんな会社を信じますか?
2016年04月03日 12:33
やまふみ新聞のえりぱぱです。
昨年バナエイチの説明会に行きました。
130万円払ってエージェントになれば本年の12月に上場するので最低でも5億円は手にすることができると言ってました。その時は「それは凄い」と思ったけど、そのうちに水100%の燃料とか空気で発電するとかの話になってこれは胡散臭いと思いエージェントになるのはやめました。未だに上場してないし…
騙されなくて良かったです。

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