ヒラリー+サンダースの政策 が最も良い答え?

Reuter Column | 2016年 05月 23日 08:22 JST
コラム:サンダース氏が米民主党大会で放つ「存在感」
http://jp.reuters.com/article/us-election-sanders-idJPKCN0YD052?sp=true

Reuterは基本的に民主党支持メディアである。
しかし、トランプに危機感を覚えており、ヒラリーが本選でトランプに負けることを本気で心配している

そこでもっとも建設的な意見を提示している。
白人男性に圧倒的に支持されているサンダースの政策をヒラリーが取り入れることで、民主党支持層を団結させトランプを打ち負かそうという提案だ。

これまでの予選ではヒラリーはヒスパニックや黒人といったマイノリティの支持しか集めていない。白人男性に指示されていないのは彼女の選挙費用をウォールストリート企業が出しているからだ。
ゴールドマン・サックスは民主党支持企業なので従来はそれが当たり前だったが、サンダースはそれを批判している。

サンダースはスティグリッツと同じことを主張している。FRBは公的組織であって私企業に牛耳られるべきでない。 ただサンダースは大きくて潰せない銀行など残しておくからいつまでたっても影響力を行使しようとするのであり、そんなものは分割してしまうべきだと言っているのだ。 こんな政策はヒラリーは口が裂けても言えないが、ヒラリーが妥協して取り入れられる政策もある。

サンダースの主張はこうである。
連邦最低賃金時給15ドルの支援、組合結成権の保障、環太平洋連携協定(TPP)への反対を含む通商政策の変更国民皆保険制度の実現巨大銀行の分割、公立大学の無料化、水圧破砕法(フラッキング)による資源探査の禁止と炭素税導入を含む強力な気候変動対策
さらに
インフラ公共投資に向けた累進課税の強化、大量収監の停止、包括的な選挙制度改革巨額の政治資金の制限などを掲げている。

サンダースの真の目的は自分が大統領になることではなくて、自分の主張する政策を民主党の根幹に受け入れさせることを目的としているようだ。
フィラデルフィアでの党大会に向けてサンダースはあくまで「私は諦めなていない」と主張し続けている。実践的であり、賢い。

Reuterは未だかつてサンダースほど多くの票を集めた対抗馬候補はいなかったと称賛している。その分だけ、(多少勝っているとはいえ)ヒラリーは弱い。Reuterは他の多くの民主党支持者と同様、そのヒラリーの弱さを心配している

自分の主張に共感する人々からの少額寄付だけを資金としてここまで戦ってきた。だから、どこの業界におもねることもなく、現在の各社社会の構造を改革しようと考えている。 別に何かを変えるつもりのない支配階層のヒラリーとは大きな違いだ。

ヒラリーがサンダースの提言する政策の根底のメッセージを理解し、全てでなくても半分でも取り入れてサンダースと和解することができれば、民主党支持者は団結することができ、トランプに圧勝することができるだろう。

政策的に何も持っていなかった日和見のヒラリーにはトランプに勝てる要素がないが、戦えば明らかな経済改革によって各社社会を改革しようとする
サンダースが単なる怒りのポピュリズム戦術だけで勝ち上がってきたトランプと戦えば、結果は火を見るより明らかだろう。
そしてサンダースでなくヒラリーが大統領であれば、リーダーシップは十分にあり、同盟国は胸をなでおろすだろう。
(ただし、米国はアジアにおいてロシアと和解し協調すべきである。)


本質的に「政治家が金持ちの方を向いた政治しかしない」という民主主義のジレンマ(日本も全く同じ課題を持つ)を解消するには、包括的な選挙制度改革は根本的な解決策になりうる
しかしその設計は非常に難しい。
サンダースがどういう案なのか興味深い。

どこまで踏み込めるかわからないが、米国の経済システムが世界の経済システムを決めているのであり、小生は米国の経済システムが構造改革を始めることに期待する。

「グローバル経済」は米国、日本だけでなく、どの先進国の国民も豊かにしなかった。
これは結論が出ている
ことである。
儲けたのは途上国の成長に投資し、悪化したら資金を引き揚げた、そういう連中だけだ。
その儲けは先進国の国民の相対的所得を抑制するという犠牲の上で、というものだ。
米国では国民が低賃金の移民と競争させられ、日本では非正規労働者が増え結婚できる若者が減り少子化が進んだ


米国が改革に失敗した場合、日本は日本独自に水野和夫の言う『資本主義の終焉』の先を切り開いていかねばならない。

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